市原市菊間の泌尿器科,内科 倉持泌尿器科クリニック

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尿路性器がんの早期発見について

前立腺がん

症状

前立腺がんは、ある程度進行すると、排尿障害、排尿痛、血尿、骨転移(このがんは骨への転移が非常に起こりやすいのです)による腰痛などの症状を起こしますが、前立腺局所にとどまる早期がんでは、自覚症状がほとんどありません。50代以降の男性には、定期的な血液検査、直腸診をおすすめします。近年住民検診も普及してきました(市原市ではまだ行われていません)。

診断に有用な検査

腫瘍マーカー(PSA):血液検査です。PSAの異常高値は前立腺がんの診断に非常に有用です。多くの施設で正常値の上限を4.0ng/mlとしていますが、3ng/ml台の方の中にもがんが見つかる場合があり、特に50歳代の方では慎重な対応が必要です。また、まれにPSAが上昇しない前立腺がんもあり、直腸診とあわせて評価を行うことが望ましいです。
直腸診:肛門から医師が指を挿入して診断します。触診で硬結(硬く触れる部分)がある場合、前立腺がんの可能性があります。
画像診断:診断が難しい場合や、がんと診断された後、治療法の選択のために行われます。経直腸的超音波検査、MRI検査などがあります。

がんを疑われたら

前立腺に針を刺して組織をとる「前立腺生検」を行ってがんの診断をします。大半の施設では、入院の上、麻酔下で行われております。当院でも、生検が必要な場合には、入院可能な施設へのご紹介を行っております。

膀胱がん

症状

血尿だけの症状、排尿時痛、残尿感などの膀胱炎によく似た症状、両方が同時に起こる場合、があります。血尿は肉眼的血尿(目でみてわかる)の場合が多いのですが、顕微鏡的血尿(尿潜血として認める)だけの場合もあります。血尿の方、「膀胱炎」がなかなか治らない方は要注意です。

診断に有用な検査

膀胱鏡:膀胱の中をみる内視鏡検査です。尿道から管を入れるので、(特に男性では)若干苦痛を伴いますが、膀胱がんを発見するためには、有効な検査です。
超音波検査(エコー):尿をためて、腹壁から膀胱を超音波で観察します。ある程度大きく、膀胱内に突出したがんは見つけやすいのですが、わからない場合もあり、膀胱鏡に比べ、診断効率が劣ります。
尿細胞診:尿中のがん細胞の有無を調べます。後述の腎盂尿管がんでも陽性となることがあるので、診断の際には膀胱鏡やエコーをあわせて行います。ただし、悪性度の低いがんでは陽性とならない場合もあります。

がんを疑われたら

入院の上、麻酔下にて、まず内視鏡的にがんの切除を行います。組織をとってがんと診断するために不可欠な検査ですが、内視鏡による切除のみで治療できてしまうがんもあります。

腎がん

症状

古くは血尿、発熱、痛みが腎がんの三徴と言われてきましたが、こうした症状は、ある程度進行したがんで見られることが多く、早期の腎がんはほとんど自覚症状がありません。今日、腎がんと診断される方の大半は、ドックなどの超音波検査で偶然に発見された方です。

診断に有用な検査

超音波検査(エコー):腎がんの発見に有効です。この検査で診断が難しい場合には、CT、MRIなどを追加して行います。
腫瘍マーカー:CRP、IAPなど、腎がんの病状を反映するとされるマーカーはありますが、早期発見のための参考となるような腫瘍マーカーは、ありません。

がんを疑われたら

腎がんは、その一部をとる「生検」を行うと、がんを周囲に広げてしまう危険があり、原則的には生検を行いません。そのため、画像検査などで、がんが強く疑われた場合、切除(腎摘出または部分切除術)を行い、摘出した組織をみて、最終的にがんと診断することになります。

腎盂尿管がん

症状

膀胱がんと同じものが、膀胱より上の尿路である腎盂、尿管にできたものです。自覚症状としては、血尿(肉眼的・顕微鏡的)が重要です。また、患側(がんのある側)の側背部痛を認めることもあります。

診断に有用な検査

超音波検査(エコー):腎盂がんの場合、がん自体が検出されることもありますが、多くは、尿管がんにより尿の通りが悪くなることによる水腎症(腎盂に尿が異常にたまる現象)として発見されます。水腎症は尿管結石などでも起こりうるので、がんの診断は、次のレントゲン検査、尿管鏡や尿細胞診とあわせて行うことになります。
レントゲン検査:DIP・IVP(造影剤を注射した後、腹部のレントゲンを撮影する検査)、RP(尿道から腎盂・尿管に管を送って造影剤を注入しながらレントゲンを撮影する検査)があります。RPはやや苦痛を伴うため、入院で麻酔をかけて行う施設が多いです。
尿管鏡検査:腎盂・尿管に細い内視鏡を送って直接観察したり、組織をとったりします。入院、麻酔下で行います。
尿細胞診:尿中のがん細胞の有無を調べます。エコーやDIP/IVPと共に行われますが、入院が必要な検査に進むべきかどうかを判断する上で、非常に参考になります。

がんを疑われたら

腎盂尿管がんもこれらの検査でがんが確定的であれば、患側の腎尿管全摘出術が基本的な治療です。片側しか腎臓がない場合など特殊なケースでは、腎臓を取らない治療法を考慮する場合もありますが、一般的ではありません。

精巣がん(精巣腫瘍)

症状

精巣は硬結、腫大といった変化が自分でみつけやすいため、こうした精巣の異常で発見される場合がほとんどです。このがんは、20-30代の若い方と60代の方に発生のピークがあり、特に若い方に起こりやすいがんとして重要です。このがんは、短期間に急速に大きくなる場合があるので、精巣の硬さ、大きさなどに異常を感じたらなるべく早く泌尿器科を受診しましょう。

診断に有用な検査

超音波検査(エコー):精巣がんは、泌尿器科医が触診すれば直ちに診断がついてしまうことが多いですが、エコーも参考になります。
腫瘍マーカー:血液検査で、LDH、AFP、HCGの3つが腫瘍マーカーとして利用されています。がんの型によってはいずれも正常値の場合もありますが、がんの型や病状をよく反映するので、治療、経過観察の際に参考にします。

がんを疑われたら

原則的に患側の精巣摘出術をまず行います。このがんは、早期に転移を起こすことが多いのですが、抗がん剤、放射線による治療がよく効く場合が多いため、必要に応じ、これらの追加治療を手術に引き続いて行います。

◎当院の対応について

当院では、これらの尿路性器がんの早期発見のために必要な検査を随時行っております。CT、MRIなどの特殊な検査や、入院が必要となる検査については、近隣の医療機関にご紹介させていただきます。尿路性器がんについて気になることのある方は、どうぞお気軽にご相談ください。